ここでは、皆さんが看護師になったあとを想像してみましょう。
その時、皆さんを准看護師の時代を含めた
実績十分な看護師
として評価するか、それともそれまでの准看護師としての経歴を除外して
一年目の看護師
として評価するかは、じつは勤務先の方針次第となります。
「勤務先の方針」という落とし穴
そしてこの方針次第では、当然、対価としての給料にも影響が出てきます。
つまり、かりに運悪く「一年目の〜」と評価されてしまった場合、晴れて看護師になっても
准看護師時代の給与を下回ってしまう
可能性さえあります。
こうした悲劇が頻繁に起こっては困りますが、2年課程(通信制)をスタートしてからでは軌道修正がしづらい部分だけに、事前に十分な調査をしておくことをお勧めします。
そのためには先ず、現在の勤務先が
「実績十分な看護師」と「一年目の正看護師」のどちらの方針であるか
を確認することです。
そしてもし残念ながら後者であれば、その時は、妥当な評価を求めて転職を検討する覚悟も必要だと思います。
“転職” ではなく “移籍” ?
なかには転職を良くないことのように感じたり、勤務先や同僚に対して負い目を感じてしまうといった方がいるかもしれません。
しかしそうした感情は、この際、改めた方が良いでしょう。
10.9%…?
少々古いデータですが、この数字は2012年の
看護師の離職率
を示しています。
この数字は、毎年勤務先の
約11人に1人の看護師が転職している
とも読めますし、また1人の看護師が
大体11年に一度は転職をしている
と解釈することもできます。
「転職」の「転」という字が軽く、どこかマイナスの印象を受けがちですが、これを「移籍」と読み替えてみたらどうでしょう。
「移籍」といえばスポーツ選手ですが、好条件を求めて貪欲に移籍を決断する姿勢は看護師も見習うべきです。
皆さんもご自身を “スポーツ選手” のように考えてみてください。
もし理想の “チーム” が他所にあったら、その環境を求めて移籍をすることは、なんら不自然なことではないはずです。
どうやって理想の勤務先を見つけるか?
次のページでは、いくつかのヒントと有力な候補を紹介しています。